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コーチングで整える「暮らし」と「あなた」と「しあわせ体質」。 「やりたい」「なりたい」がトントン進む。トントン整う。

「聴く」という事

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私には、アルツハイマー病と血管性型認知症を併発した母がいる。

今は介護2だ。

 

娘の私の事は、わかったりわからなかったり。

どこまで、私が娘だと理解して話をしているのかはわからない。

話をしている途中で入れ替わったりしているようにも見える。

口調が途中で変わるから、わかる様なものだ。

 

母は、父と弟と一緒に暮らしていて、私は別に暮らしている。

普段からずっと一緒ではないから、1〜2週間に1〜2日程度、実家に帰って、母の話を聴く程度だ。

 

だからかもしれないが、私と話をしている時の母は、すこぶる機嫌が良い。

よく笑う。本当に楽しそうに笑っている。

認知症は、外の人には愛想よく接する事もあるようだから、私にはそうしているのかもしれない。

 

だから、
一概にはいえないのだけれど・・・・。

 

母と会う時は、ずっと母の話を聴いている。

時々、認知症特有の「作話」も入ってくるけれども、それも受け入れつつ、聴いている。

聴けば聴くほど、母は楽しそうに話をしてくれるのだ。

そして、私は、母に言う。

「お母さんは、こうやってたくさん、いろいろな事を話てくれるでしょ?たくさん、教えてくれるから、私はいろいろな事を知る事ができる。しっかり聴いているから、おかあさんの言っている事が出来るようになったんだよ。ありがとう」

毎回、同じ事を、母に言います。

 

その度に、母は嬉しそうに、ケタケタと笑いころげるのだ。

 

私は、母と対面する時、

自分が娘である事を、母に理解させようとしない。

私は、「母が楽しく幸せに居られる事」この事だけを思って、母の前に居るのです。

 

そうすると、話の途中で、私がどこかの楽しいおばさんになったり、親戚の子になったり、お隣の幼馴染になったり、時々実の娘になったりしても、私は穏やかに、母の前に居る事ができるのです。

 

介護って、こういう事?

 

介護の心得なんて、学んだ事もないし、どんなものかもわからないけれど、私にはコーチングというスキルと「聴く」というスキルがあるので、心穏やかに居られるのだと、最近気がつきました。

 

「聴く」力。

 

この事を、少し、継続して書いていこうかと思っています。

ご興味があれば、次回を楽しみに。