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コーチングで整える「暮らし」と「あなた」と「しあわせ体質」。 「やりたい」「なりたい」がトントン進む。トントン整う。

「沈黙」を聴くって、結構大切

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私には、小学校に通う息子がいる。

 

元気な子だけれど、何か失敗したり、困ったことがあると、ちょっとおどおどしてしまうところがある。
まぁ、私が子供の頃を思えば、怒られそうだなとか、ちょっと踏み込んで欲しくないなと思うような事があった時は、口ごもったり、もじもじ、おどおどすることもありました。
だから、息子が特別おどおどしているとは思わない。

 

そして、時々、息子は失敗をする。

 

それ自体は、もちろん良いのです。失敗から学ぶことがたくさんあるし、良いことも悪いことも、嬉しいことも悲しいことも、全ての事が息子そのものを作り上げていくからです。

 

この失敗したことに対して、どう「聴く」のか?

 

何があったのか、聴かせてくれる?
という問いに対して、息子は、すぐには答えられれないのです。

 

そりゃそうです。


怒られるんじゃないかな?どう話したらいいのかな?えっと、どんなことがあったんだっけ?覚えてないや…とかとか。
もごもごしているけど、その間、頭の中では、いろんな事を考えているのです。一生懸命に…。

 

この沈黙の状態。

 

主人からすると、息子がいたたまれない状態に見えているのだなぁと思います。
「ん?ん?何?怒んないから、言ってごらん?…ん??」
ちょっと、息子が「あ…」とか「ん…」か言うようものなら、
すかさず、「ん?何?なに?…聞こえない?」って声を挟むのです。

 

その度に、息子は口を閉ざしてしまう。

 

おそらく、主人は、もごもごとはっきり話せない息子、難しい事を訊いている訳ではないから、答えられずにいる事に苛立ちを感じているのです。
どうして、返事ができないのか?
そう、思っているのが伝わってきます。

 

この沈黙の時間。

 

ここには、たくさんの息子の声が聴こえてきます。

 

沈黙の時間を大切に、私はしっかり聴きたいと思うのです。

 

なぜなら、この沈黙の時間に、息子の表情や眼から伝わってくるものがあります。それを逃さないこと。指の動き、足の動きからも伝わってきます。

 

沈黙の時間は、ただぼぉーーーっとそこにいるのではありません。
考えている時間。
この時間を邪魔すると、頭の整理ができません。

 

この沈黙の時間をしっかり聴いて、言葉が口から出てくるのをじっと待つのです。
じぃーーーーっと待っていると、やがてポツリポツリと言葉が出てきます。それで?と訊くと、沈黙と言葉がゆるりゆるりと交互にやってきます。

 

これも「聴く」事のひとつ。

 

どうぞ、急かさないで。
沈黙に苛立たないで。

 

「聴く」には、音声だけではないという事を、日々日々実感しています。
日常の中に、実はたくさんあるんですね。
そう思う事、度々。

 

さて、このあたりの話は次回に。
今日は、ここまで。